日本人の多くが投資をやらない理由を考察。投資はやった方が良いのか。

投資

僕の会社の同僚や、周りの友人で投資をやっている人はあまり居ません(やってる事を公言していないだけの人もいるかもしれませんが)

インターネットのコメント等を見ても、「投資は危険、ギャンブルだ」という書き込みが多くみられます。

僕自身も投資の勉強をするまでは、「興味はあるけど、知らないから怖く危険なもの」という印象を持っていました。

投資について勉強してみると、投資には様々な種類・手法があって、知る事で投資の危険を減らす事は出来る事が判ってきます。

投資は多くの人にとって、やるべきだと思います。

そこで、何故多くの人は投資を敬遠してしまうのか。その理由について考察していこうと思います。

日本人の投資率の現状と、海外との比較

まず、私たち日本人は海外の先進国と比べて、どの程度投資を行っているのか見てみます。

下表は、2020年8月に日銀の調査統計局より出された、海外との資産構成を比較したものになります。

出典元:https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf

株式投資と投資信託の割合は、米国が44.8%欧州が25.9%なのに対し、日本は13%しかありません。

どうでしょうか?日本人は13%しか株式や投資信託に投資していない。大体イメージどおりって感じるのではないでしょうか。

それに対して米国では半分近くが株や投資信託に回していて、投資が身近な存在であるという事が判ります。

日本人の多くが投資をしない理由

それでは本題の、日本人が投資をしない理由をいくつかあげ、それに対して解説していきます。

理由その1:投資はギャンブルだと思っている。

これは「投資は当たれば大きく資産を増やせるもの」という勘違いからきています。

確かにそのような投資の手法もあり、こういう投資であればいわゆる「ギャンブル」に近い性質になります。(「投資」というより「投機」と言います)

投資には様々な種類・手法があり、特性もそれぞれ大きく異なります

そして、投資の大原則として「低リスクな投資は低リターン、高リスクな投資は高リターン」があります。例えば・・・

株より債券の方が低リスク低リターン

・株でも、一つだけの個別株を購入するより、投資信託などで複数の株を分散して購入した方が低リスク低リターン

・FX等のレバレッジをかける取引だと高リスク高リターン

僕がやっている投資のメインは投資信託で、多数の株を分散して購入している分リスクを低く抑え、長い期間を掛けて、少しずつ増やしていく手法です。(一部、投機的な投資もやってますが)

資産が少額で、あまり勉強をしないまま投資をするような人は

投資で一発当てて短期間で何十、何百倍にしようとする→リスクが大きい投資をする→ほとんどが失敗して撤退→投資は怖い、というイメージが刷り込まれる

このような人も結構いるのではないでしょうか(僕自身10年程前、あまり勉強せずにFXの自動売買という投資をした結果、見事に〇十万円溶かした苦い経験があります^^;)

一発当てて資産を大きく増やす、という投資手法も間違っているわけではありませんが、万人にお勧め出来るのはやはり、低リスクで時間を掛けて少しずつ資産を増やしていく投資だと思います。

理由その2:リーマンショックやコロナショックなど、暴落したら大損する。

例えば直近のコロナショック。米国で最も有名なS&P500指数では、株価が短期間に30%も下落しています。

これは、例えばコツコツ貯めてやっと1,000万円貯まったとして、この暴落に遭うと、瞬時に300万円失ってしまうイメージです。

資産が貯まって、更に3,000万円、5,000万円となれば、その損失額は更に大きくなります。

そして、この暴落はいつ起きるのかプロでも読むのは難しい

これは確かに恐怖ですよね。

でもここで、下図を見てください。

出典元:https://jp.tradingview.com/

これは、直近30年ほどのS&P500指数のチャートになります。

ちなみにこの期間にも、1987年にブラックマンデー、2008年のリーマンショック、2015年のチャイナショック、2020年のコロナショックと言った、歴史に残る暴落が何度も起こっています

その結果、どうでしょうか。暴落が起こっても株価は飛躍的に上がっています

暴落が起こっても、長期間ずっと持ち続けていれば資産は大きく増えていた』という事が判ります。

この歴史を知らないで投資をすると、先ほども挙げたように、コツコツ積み上げてきた資産が一瞬で半減してしまう事態に恐怖しパニックになって、売却・撤退をしてしまい、「株ってやっぱり怖いよね」となってしまうわけです。

逆に、この歴史を知っている状態で投資をすれば、暴落に遭っても「どうせ将来的には株価はあがるよね^^」と、平穏を保ち、冷静に投資が出来るのです。

もちろん、これは過去の結果でしかなくて、将来、これまでの歴史でも経験した事が無いような超大暴落が起こらないとも限りませんが、そもそもそんな事態が起こるようであれば、世界は株価がどうの言っている場合じゃない状況になっていると思います。

ここで伝えたかった事は、「長期間に渡って資産運用をしていれば、暴落は必ず遭遇する。それでも歴史をみると、そのまま資産運用を続けていれば株価は大きく増加している。」という事です。

ただし、個別株等で、業績が右肩下がりで倒産するような企業の株を持っていては、当然これは当てはまりません^^;

理由その3:そもそも何に投資したら良いか分からない。

勉強しましょう!

一番ダメなのは、「有名なあの人や、友人がお勧めしている投資だからやってみよう!」です。

僕のブログをここまで読んでくれたのに言うのも何ですが、この内容が100%正しいかどうかも、自分で確かめる事も必要だと思います。(もちろん、嘘の記事は書いていないつもりですが^^;)

様々な書籍、youtubeなどで知識を身に付けて、投資について広く知ったうえで投資をすべきだと思います。書いている人や動画の配信者によっても、言っている事は少しずつ違ったりしています。自分なりに解釈して、どのような手法の投資をするのか、決めていくべきです。

ただひとつ、このような事を言うと、ひたすら勉強のみをして、それで疲れてしまい結局行動しない(投資をしない)というパターンの人もいます。

投資に限らずですが、僕が実践しているのは、「勉強して少し知識が付いたら実際にやってみる。実体験・実感を経て更に勉強するとより知識が身につく」です

初は少額で投資をして、最悪無くなっても生活に支障がない範囲でやってみるのが良いかと思います。

理由その4:投資をしなくても生活に困らない。勉強するなんて面倒だし。

もともと日本は終身雇用で、会社に長年勤めていれば生活は豊かになっていくようなモデルでした。つまり投資をする必要も勉強する必要もありませんでした。

でも今の日本はそうじゃないですよね。

少子高齢化によって、税金は上がる、給与は上がらない、社会保険料は上がり続ける、年金受給額は減り続ける、退職金も出なくなる。そもそもの終身雇用制度が崩壊しつつある。今後、長期的に見て、この日本のトレンドはまず変わらないでしょう。

煽っているように感じるかもしれませんが、多くの人は実感があるのではないでしょうか。

年金2,000万円問題が物議を醸してから久しいですが、現在の出生率から考えても、今後少子高齢化が進み、社会保障が手薄になるのは明白です。自分の身は自分で守る。政府がいつまでも助けてくれるなんて思わない。この考えが重要かと思います。

これからの時代、自身の手で資産形成をしていくべきではないでしょうか。

そして、早くから始めた人ほど、複利の効果もあって、より早く資産形成が出来ます。

関連記事>>>複利の力。コツコツと積立て投資をする事のメリット

勉強と実践あるのみ、です。

理由その5:投資に回せるほど、生活に余裕がない。

これが一番多い理由かもしれませんね。

これを解決するためには「収入を増やす」か「支出を減らす」のどちらかしかありません

このうち、どちらかと言うと「支出を減らす」方が直ぐに出来て簡単かと思います。いわゆる節約ですね。

既に僕のブログの中でも電気会社を変えたり楽天経済圏に移行したりと、簡単でコスパの良い節約について別記事で解説してますので、見てみてください。

関連記事>>>電気会社を乗り換えた結果、手間なく毎月の電気料金が下がりました。

関連記事>>>楽天市場で節約!楽天市場で購入するとお得な理由5つと、賢い購入の方法を紹介

関連記事>>>ふるさと納税

お金が貯められない、と言う人の大半は、実は無駄が多く、貯められるポテンシャルを秘めている人、伸びしろのある人が殆どだと思っています。

僕が1,000万円貯めるまでの過程を載せた記事でも書きましたが、「最初から無かった貯金」として、収入の一部を天引きのように積立て用の口座に最初から入れて、残りで生活をすれば貯金は絶対に貯まります。

関連記事>>>1,000万円が貯まった経緯。貯められた理由を4つ解説

出来ない理由を探すよりも、出来る事を探していきましょう!

投資する際の注意点

最後に、投資する際の注意点を、コレだけというわけではありませんが、いくつか挙げておきます。

生活防衛資金は確保すること

投資は多くの人にお勧めしますが、いざという時のための最低限の貯金(生活防衛資金)は確保してから、投資を行いましょう

生活防衛資金が無いまま投資を始めてしまうと、コロナショックといった大不況が訪れ収入が途絶えてしまったとき、投資に回した資産も同時に大きく減少しているので、そこから取り崩して生活費に充てると、大きな痛手となってしまいます

生活防衛資金がどれくらい必要かは、職業や生活スタイルにも依ると言われていますが、概ね半年~2年くらいという意見が多いように感じます。

これも、自身で計画してみるかと良いと思います。

投資は自己責任

「あの人が勧めたからやったのに損した!」

コレは言ってはダメです。

上記で散々投資を勧める記事を書きましたが、こんな事を言う他人原因論者は投資はやってはいけません

投資する対象について情報を得て、リスクも受け入れたうえで投資をしましょう。

窓口のある銀行や証券会社で投資信託を買わない

窓口があったり販売員のいる銀行や証券会社が勧める商品(投資信託など)は、手数料が高いのが一般的です。

販売員の人件費や店舗のテナント料がかかるから、当然ですよね。

ですので、楽天証券やSBI証券といった、ネット証券で投資信託を買うべきです。

関連記事>>>実店舗の金融機関かネット証券か

利回りの相場を知る

先ほども記載したとおり、投資の大原則は「低リスクな投資は低リターン、高リスクな投資は高リターン」です。

では投資信託をするとき、どれくらいが高リスク高リターンなのか?

この問いに即答できる人ならそれほど問題はないかと思いますが、

「10%くらいなら、リスク低いかなぁ?」

なんて言っている人は、相場が分かっていないです。

概ね、4,5%程度を目指すのが堅実な投資信託の利回りの目安かな、と思います。

僕自身もまだ勉強中ですが、やはり色々学んで経験して、相場を把握していかないと、悪意のある人から搾取されるリスクが高まってしまいます

以上になります。学びながら実践して、より良い生活を目指して行きましょう!

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