FIREを目指すことは「悪」なのか?

FIRE(早期リタイア)

質問です。イメージしてください。

皆さんは、実際に早期リタイアするための目標額の資産が貯まったとします。

それでは今日これから、会社に辞表届けを出しに行けますか?

躊躇なく早期リタイアに踏み切れるでしょうか?

躊躇してしまう理由として、いくつか心配になる事があると思います。

関連記事>>>早期リタイアのデメリット5つと、その解決策

今回は前回記載した内容とは別の視点として

早期リタイアする事は悪い事なのか?

という考えついて記載していきます。

FIREに対する世間のイメージ

FIREという言葉が世間一般に浸透していない現在の日本の風潮では、FIREに対して否定的な感情を持たれる人が多いと思います。

それは、これまでの常識である「普通の人間は定年まで頑張って働くべきだ。それが真っ当な社会人だ」という昔からの固定観念があり、潜在意識に根付いているからだと思います。

僕の親も当然定年まで働いていましたし、周りにも早期リタイアしている人は殆ど居ないし、今までの僕ならそのような人は「少し変わった生き方をしている人」と思っていたでしょう。

そのようななか本当にリタイアして、後ろ指を刺されないのか気にしながらFIRE生活を送るのは、逆に辛くなってしまいます。

FIREする人が増えれば、社会全体が明るくなる

中田敦彦さんとリベラルアーツ大学の両学長のコラボ動画がありました。

FIREについて語っている2人の話の内容はとても有意義なものでしたが、その中でも僕が特に心に残った内容が、両学長が語っていた

「FIREに近づいていく人が増えていくだけで未来が明るくなると思う。他人に対しても寛容になれると思う。」

この言葉に対してとても感銘を受けました。

例えば、自分の仕事が山積みになっていて、毎日夜遅くまで残業しないととても間に合わない状況だとします。

そして職場内で仲間が困っているとします。

このような状況で、貴方はその困っている仲間に対して自ら時間を作って、親切に助けてあげる事が出来ますか?

出来ない人が殆どだと思います。自分の事で精一杯ですよね。

逆に、仕事がかなり片付いて、手が空いている状態でその仲間を見掛けたらどうでしょう?

助けてあげようとする気持ちが強くなりますよね。

同じ人であっても、自身の状況によって対応が大きく変わってきます。

心に余裕がある事で他人に優しく出来ます。

つまり、FIREの状態であれば自分が働かなくても自分の生活が成り立つ状態ですので、かなり心にゆとりが生まれます。

困っている人を見掛けたら、助けてあげよう、という気持ちだって芽生え易くなるのではないでしょうか。

社会全体で考えて、不労所得である程度生活が成り立つ人の割合が多くなれば、助け合いの精神も芽生えやすく、社会全体も優しく明るい方向に進むと思います。

殺伐として閉塞感のある社会が改善されていくと思います。

嫌々している仕事ではなく、心の底からやりたいと思う事をやる事で、社会に対する貢献度が上がる。

心の底から今やっている仕事が好きなら良いですが、そこまでの熱意が無く、生活のために働かなくてはならないから、会社や組織の都合上、今の業務をやっている。また上司に指示されたからそのとおりにやっている。

このような状態で、持てる力の100%を出すのは難しいという事は理解しやすいかと思います。

給料が貰えればそれで良い。上司や世間から文句を言われない程度にノルマを達成しておけば良い。

人により程度の差はあれど、このような意識があるのは仕方がない事だと思います。

でも金銭的に余裕があり、お金に成りにくいけど心の底から興味を持ってやる仕事ならどうでしょう?

モチベーションの違いから、圧倒的に後者の方が高いパフォーマンスを発揮でき、社会に貢献出来る仕事がしやすくなります

親や先生から「勉強しなさい!」と言われて勉強するのと、自主的に勉強をするのではどちらの方が勉強の効率が良いか。

言うまでもありませんよね。

このようにFIREしている人(またはそれに近い状態の人)が自ら主体となってやっている人の仕事は、社会にとって大きなプラスになります。

まとめ

世間一般ではやはり、最初に記載した負のイメージの方が圧倒的に強いと思います。

「自分はFIRE出来ないから、している人が憎い、ズルい」と思うバイアスもあり、よりそのような風潮になってしまうのだと思います。

でも、もし今後、FIREもしくはそれに近い状態を目指すのが常識のような世の中になって、金銭的に余裕のある人達が増えてくれば、閉塞感のある今の日本から明るい未来になっていくのではないでしょうか。

この記事や僕のブログを多くの人が読み、ほんの僅かでもFIREを目指す人が増えて、そのような明るい世の中に変化する一助になれたら嬉しく思います。

FIREがより普及していくと良いですね。

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