最初に述べたとおり、「10年でFIRE(早期リタイア)する」と言っても、具体的にどれくらいの資金を貯めれば良いのか、どうすると早期リタイアという状態になるのか考えていきます。
高配当株によるインカムゲイン
株で儲ける、とは主に2つの方法に分かれます。
・株が安い時に購入して、高くなったら売却する。その差(利ざや)で収入を得る。←キャピタルゲイン
・持っている株の会社が出した利益のうち一部が配当として株所有者に支払われる。←インカムゲイン
僕が狙っているのは後者のインカムゲインです。つまり、配当金さえしっかり出ていれば、株価がどうなろうが(下がり続けては困りますが)あまり関係ないのです。
しっかり銘柄選定をして分散さえ出来ていれば、株価が大暴落するような局面でも配当は下がりにくい傾向にありますので、例え今回のようなコロナショックが起こって資産(株価)が大きく減少したとしても、配当にはあまり影響がありません。
ですので、「現在いくらの資産があるのか」というよりも「年間ベースでどれくらいの配当がある状態なのか」の方が重要なのです。
もし今、仮に1,000万円を持っていた場合、これをすぐに利回り4%(税引き後)の高配当株を購入した場合、
1,000円×4%=40万円
これが1年間に入ってくる事になります。
この直後に大暴落が起こり、株価が50%下がり、資産価格が500万円になったとしても、上記のとおり配当が下がらなければ、実質生活にはあまり影響がありません。(大不況になればある程度は配当にも影響してくるかもしれませんが)
また、銘柄によっては配当が増えていく(増配)場合もあります。
僕が購入しているVYMは、この10年間の間に凡そ2倍に増えています。(直近10年の米国市場がとても好調だった事もありますが)
つまり、10年前に上記のような年間40万円配当であれば、10年後の現在は年間80万円配当になるという事です。
目標配当額
それでは我が家にとって、配当額がいくらあれば生活できるのかを考えてみます。
外食費 | 食費 | 生活用品等 | 光熱水費 | 交通費 | 娯楽費 | 子の雑費 | 家賃 | 合計 |
4,600 | 46,000 | 7,000 | 25,000 | 5,000 | 360 | 8,000 | 78,765 | 174,725 |
その他、僕と妻の保険料40,000円程、それぞれのお小遣いを20,000円(計40,000円)、その他公的保険料がそれぞれ40,000円(計80,000円)として計算。
この時点で約33万円。
その他通信費や子の教育費、自動車にかかる費用等を考えると、約40万円/月は必要になりそうです。
年間では約500万円の配当金が必要になります。単純計算では年利回り4%でも1億2,500万円必要。
はい。現実的では無いですね(笑)。
下の表は、得た配当金をさらに高配当株購入に回し、また増配率が5%と仮定した場合の配当額の推移です。その他条件として、為替変動が無い場合、利回り約3.5%、給与所得のうち300万円を高配当株購入に充てた場合としています。
月配当額 | 就労収入 | 配当収入 | 合計新規獲得額 | |
27,807 | 1年後 | 3,000,000 | 333,688 | 3,333,688 |
39,498 | 2年後 | 3,000,000 | 473,974 | 3,473,974 |
52,206 | 3年後 | 3,000,000 | 626,475 | 3,626,475 |
66,021 | 4年後 | 3,000,000 | 792,256 | 3,792,256 |
81,039 | 5年後 | 3,000,000 | 972,472 | 3,972,472 |
97,365 | 6年後 | 3,000,000 | 1,168,380 | 4,168,380 |
115,112 | 7年後 | 3,000,000 | 1,381,348 | 4,381,348 |
134,405 | 8年後 | 3,000,000 | 1,612,861 | 4,612,861 |
155,378 | 9年後 | 3,000,000 | 1,864,532 | 4,864,532 |
178,177 | 10年後 | 3,000,000 | 2,138,118 | 5,138,118 |
10年後で約18万円。もちろんこの通りに行くわけはありませんが、これだけでは早期リタイアするには、心許ない数字です。
しかし、これにブログ収入等といった別の収入源を加えていければ、残りは僕と妻の少しの給与所得があれば、決して不可能な事ではありません。(その後も増配の可能性もありますからね。)
勉強や節約を重ねながら、FIREというゴールを目指して行こうと思います!
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