早期リタイアのデメリット5つと、その解決策

FIRE(早期リタイア)

夢ある早期リタイアを目指すうえで気になるのがデメリットです。

具体的にどのようなデメリットがあるのか挙げつつ、それらを解消する具体策も挙げていきます。

お金の心配

十分な資産を貯めて早期リタイア出来たとしても、いざリタイアしようとすると「本当にお金は足りるのか」と、心配になると思います。

資産を貯金のみで運用している場合について想定してみます。

仮に45歳で5,000万円の貯金が貯まり、念願の早期リタイア(フルリタイア)をするとします。

65歳から年金受給が開始となる場合、それまでの20年間を5,000万円で生活していくことになります。

すると、5,000万円÷20年=250万円が年間使用出来るお金になります。月収にすると約20万円

単身で暮らすのであれば十分かと思いますが、あまり贅沢は出来ません。

それよりも問題なのは次の3つです。

①日に日に目減りしていく資産を眺め、「本当に足りるのか?」不安を感じながら生活する事になる。

「貯金がほとんど無いけど、毎年100万円ずつ増えていく状況」「5,000万円持ってるけど、毎年100万円ずつ減っていく状況」

精神的には、お金の無いはずの前者の方が気が楽に感じる人が多いかと思います。

後者はいくら「50年は耐えられる」と頭で解っていても、減っていく、というのは精神的には辛いかと思います。

②想定外の出費が発生した場合に対処出来ない。

生活するには、不定期にやってくる様々な出費があります。

自動車の買い替え、冠婚葬祭費用、突然の病気やケガによる医療費負担・・・

余裕を持っての資金管理が必要になります。

③インフレに耐えられない

現在の日本であまり感じる事はありませんが、世界的に見れば経済は少しずつインフレしています

理想的には2%を目指しているようです。

それでは2%のインフレが起き続けた場合、貯めたお金の価値が20年後にはどうなるかというと

0.98の20乗≒0.667

つまり66%に価値が目減りしてしまう。5,000万円貯めていたとしても、20年後の価値は3,335万円に下がってしまうという事です。

最近の日本はデフレと言われていますが、今後は分からないのと、もし万が一、ハイパーインフレが起こってしまった場合、人生が詰んでしまいます

早期リタイア後のお金に関する心配はこれらが大きいかと思いますが、これら心配を解消するのは、

貯金以外の資産運用をする事、です。

貯金だと、上記のような問題に対応出来ませんが、株による配当、債券による利子、不動産による家賃。これら不労所得を得ながらのリタイアであれば、、、

①の心配については、配当利子や不動産収入で生活するので、そもそも資産は目減りする事はない

②想定外の出費に備え、不労所得の一部を更に貯金してとっておく

③インフレになっても経済が活性化されれば配当額も増える可能性が高い。そもそもインフレになれば相対的に株価も上がりやすい(資産が増える)

このように、貯金を取り崩しながらの早期リタイアに比べて、資産運用をしながらの早期リタイアの方が、心配が減る事が判ります。

では、資産運用による早期リタイアには懸念が無いのか、というと、残念ながらあります

一番大きいのは、不況や倒産により配当が出なくなってしまうリスク、です。

ただしこれは、なるべく多くの会社の株を分散購入しておくことでリスクが平準化されるのと、一般的に株価の下落に比べて配当は安定しやすい、という点があるので、それほど大きな懸念点ではないかと思います。

ちなみに、僕が購入しているのは米国の高配当ETF(VYM、HDV、SPYD)で、これらを購入しておくことで数百の会社の株を少しずつ分散して持っている事になるので、どこか一つの会社が倒産しても、ほとんど影響はありません。

最終的に貯金で早期リタイアをするのか、資産運用により早期リタイアをするのか、自己判断になりますが、僕としては資産運用による早期リタイアの方が、精神的に安定していて良いかと思います。

人や社会との繋がりの喪失

これまで普通に仕事をしていれば、例え望まずとも毎日同僚や上司、部下、取引相手やお客様と接する事で、社会と何かしらの繋がりがある状態でした。

考えてみてください。明日から会社に行かなくても良い。一日中引きこもっていても良い

最初は「なんて幸せなこと!」と思うかもしれませんが、よくよく考えると、それって多くの人にとっては恐ろしい事ですよね。

誰からも自分を必要とされていない

自分が居なくても社会が回っている

これらを実感した時に感じる虚無感や孤独感、疎外感。

個人差はあるかと思いますが、多くの人はこれら感覚に悩みそうですよね。

僕は基本的に1日1回は外に出ないと落ち着かない性格なので、休日1回も外に出ない日があると、気が狂いそうになります。

そう考えると、引きこもりやニートの人って、強靭なメンタル持ってるなって思います。(脱線しました)

社会的信用の喪失

肩書:無職

もし何かでニュースに出てしまった場合、「〇〇歳無職の△△さん」と紹介されます!

今でこそサラリーマンとして、社会で何かしらの地位に居れば、発言にも説得力も出てきます。同じ発言をしたとしても早期リタイアしていると

仕事してない無職の君に言われても・・・・」と、直接言われなくても思われていそうですよね。

早期リタイア出来た、という実績はあるかもしれませんが、一般的にはあまり権威性はありません

一番大きいのは、信用が無い事です。

住宅ローンを借りる、クレジットカードを作る、など、信用が必要となる場合、かなり手痛いデメリットかと思います。

「地位や肩書なんて要らない!」なんてカッコ良い事言っても、いざ無くなると、意外と重要って事に後から気づきそうですね。

無職の親に対する子のイメージ

これは子供がいる人限定の悩みですね。

早期リタイア(フルリタイア)した後、子供に

「お父さんって、何の仕事してるの?」

って聞かれたら・・・・

 

 

お父さんとしての人生詰みます^^

基本的には主夫になりそうですが、「子供の友達の親は普通に働いているのに」と比較されそうです。

家庭の状況や子供がどう感じるかにも依りますが、親としての威厳は幾分か保ちづらくなりそうです。

ヒマすぎて何をすれば良いか悩む

没頭している趣味があれば良いですが、特にやる事もなくリタイアしてしまうと、「定年退職を迎えて家でゴロゴロするだけのお父さん」状態になってしまいます。

社会とのつながりや社会的信用、子のイメージ、などのデメリットの解消

社会とのつながりや社会的信用、子のイメージ、などのデメリットの解消については、これに尽きます。

ほどほどの仕事をする

事業を立ち上げる(副業含む)

早期リタイアを目指す目的にも依りますが、僕の場合、

好きな仕事を選択できて、好きな時に好きなだけ仕事をする。やりたくなければやらなくてもよい。

という状態にしたいのであって、全く仕事をしたくないわけではありません

多分ですけど早期リタイアを目指す人って、殆どの人が僕と同じような考えではないですか?

全く仕事をしたくない、って人はあまり居ないかと思います(当てはまらない人にはスミマセン)

早期リタイアを実現した人の体験談や本を読んでも、リタイア後に全く働いていない人って、あまり居ません(ゼロではありませんが)。

何かしら、働きたくなるのだと思います。

適度に仕事をしていれば

社会との繋がりも保てます。

社会的信用も保てます。

親としての威厳も保てます。

ヒマを持て余しません。

早期リタイア後も働くかどうか。

これは、リタイア後の生活を最初から想像しておく必要があります

投資と同じで、最初から達成時の状況を考えておく事で、今回挙げた事以外にも、個々の事情で発生するデメリットも、そしてその解決策も思いつきやすく、「不幸な早期リタイア」を送る事にならずに済みます

「幸せな早期リタイア」を目指して行きましょう!

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