理想の早期リタイア後の生活スタイルは?資産を貯めるだけでは早期リタイアは難しい。

FIRE(早期リタイア)

「早期リタイア」

というとどんな生活を想像しますか?

一般的に想像するのは

こんな南国での生活ではないでしょうか。

1,2ヵ月くらいならこんなところでのんびり生活してみるのも楽しいかと思いますが、少なくとも僕は、ずっとそんな生活をしていたら逆に人生がダメになってしまいそうです

だったら早期リタイアなんてせずに、これまでどおり仕事をしていた方が良いのでしょうか?

仕事が楽しい人にとってはそれも正解だと思いますが、もともと「早く仕事を辞めたい!」と思っているからこそ早期リタイアを目指しているんですよね。

ずっと南国で暮らすのは極端な例ですが、実際どのような早期リタイア生活が自分にとって一番満足度が高いのか。これを考えておくことは、目指すうえで重要な事です。

目的地を定めないまま船旅に出ても遭難するだけです。

そこで今回は、理想の早期リタイア生活について検討してみます。

先に結論を言うと、ある一定量働きながら生活していくことが、トータルで最も楽しいリタイア生活を送れると思います

その理由、詳細について、そしてそのために準備する事について記載していきます。

資産所得だけでは不安は解消されない。

理想のリタイア生活を検討するまえに、前提としてリタイア生活を送るための「資産」について考えます。

目標額の資産が貯まって早期リタイアに踏み切る(会社を辞める)にあたり直面する心配が

「本当にこの資産額で足りるのか」

だと思います。

早期リタイアをしている人、目指している人の情報を集めていると、

いくら資産額があっても、極端資産額が1億あっても2億あっても、不安はゼロにならないように思います。

早期リタイアを目指すうえでの資産形成の方法は大きく分けて2種類あって、資産額そのものを増やす方法と、配当利子(インカム)を増やす方法があります。

僕は両方平行して実践していますが、インカム増加の方をメインにしています。

資産額を増やす方法に比べてインカムの方が安定していると言われていますが、それも絶対ではありません。

そもそも、どちらも株式投資がメインになるので、最も値動きの激しい資産を持つ事になります。

つまりリスクが高いという事です。

世界恐慌などの大不況に見舞われれば、資産額はたちまち大きく減少してしまうでしょう。

「これまでの歴史を見ると経済全体で考えれば株価は上昇していく」という事が解っていても、大不況・大暴落に直面した場合、不安ゼロで心を平穏にして過ごせる自信はとてもありません

だからと言って現金として資産を所有していれば使用した分減っていくだけですし、債券ではインフレに対応できず、結局はジリ貧になってしまいます。

つまり、目に見える資産だけでは「今後も絶対に大丈夫」と心の底から思えるような時は来ない、という事になります。

そこで重要なのは、資産の増大・維持のみ注力するのではなく、自身の稼ぐ力を維持したり増大させていく事です。

資産額を上げる事よりも「どんな状況になっても自分の力だけで稼いでいける!」という自信を持つことこそが真の安定だし、より不安を最小化してくれると思います。

つまり、早期リタイア後も一定の労働量をキープして、稼ぐ力を維持させておく事が重要かと思います。

何もしないのはつまらない

最初の例で挙げたとおり、今後一生働かないで過ごす。

性格や人生観によって意見は大きく変わると思いますが、多くの人はそのような生活は耐えられない、もしくは堕落してしまうのではないでしょうか。

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何だかんだ言って、「働いて社会の役に立つ」「頑張ってお金を稼ぐ」というのは綺麗ごとのように聞こえても、結局これらをしていないと人生に彩りがなくなってしまうように感じます。

また、仕事を通じて色々な人に出会ったり、その人達から新しい物事の考え方を得られる事も多分にあると思います。

仕事以外に没頭出来るような趣味があればそれにひたすら費やす、というのも一興ですが、やはりそれのみの人生、というのも味気なく感じてしまいます。

生活にメリハリを付ける、という意味でも、一定の仕事をする、というのは重要かと思います。

どのようなリタイア生活のスタイルが理想か

上記考察を踏まえると、資産面の点、人生の彩りの点からして、やはり一定の仕事をするべきだと思います。

ここで「結局仕事をするのか・・・」

と考えるのではなく、「仕事をしなくても生活は出来る。辞めたければ辞められる。そのうえで仕事が出来る」と、アドバンテージを感じる方が良いと思います。

僕のなかでの理想は

配当利子所得などの資産収入により生活費にはほぼ問題ない状態で、適度に好きな仕事で好きなだけ働きながら更に収入を得て、さらにブログなどのストック性の高い資産を形成しながらそこからも収入を得て、余った資金で更に資産を形成して更なる不労所得を得るもよし、遊び金として浪費するもよし。

これが最強だと考えます。

例えば、週2~3日、半日勤務程度で勤めつつ、ブログなどの自身の事業でも収入を経て、自身のスキルも磨いていく。

雇用先の社会保険に加入したければ、もう少し勤務時間を増やすなど調整をしていく、というのありかと思います。

一日の大半を労働に費やす働き方ではないので心に余裕が生まれ、自己スキルアップのための時間も確保できることから、自身の稼ぐ力をアップさせて、さらなる収入の獲得の機会が増える、という好循環をもたらします。

またこのスタイルは収入源の分散が図れます。

資産形成をある程度している人なら当然の話ですが、長期投資において投資先を分散させる事は極めて重要です。

長い人生のなかで、何も起きないなんて事は絶対にありません。

投資先を1つにした場合、その投資先にとって致命傷となる事件・出来事が起きてしまうと、これまで築いてきた資産に大打撃を与えてしまいます。

資産の分散というと、アセット(株・債券・コモディティ)、地域、時間などの分散を想像されるかと思いますが、もっと大きな括りで、「人的資本」にも分散しておく、という考え方も重要です。

先ほども記載したとおり、世界が不況の期間が続いても、その期間を自身の稼ぐ力で乗り切る事が出来れば、より安定したリタイア生活を送れます。

またこのスタイルは、一般的な定年後の生活にも好影響を与えます。

一般的な定年の年(65歳や70歳)になると、普通のサラリーマンは年金収入しかなく、自身で稼ぐこともで出来ないので、経済的に厳しくても新たな仕事に就けない、就けたとしても辛い仕事をするしかない、となってしまいます。

でも、自身の稼ぐ力をアップさせていれば、定年も関係なく、好きな事をやってお金を稼げる。生き甲斐を持ちながら、経済的にも潤っている状態になるわけです。

一般的なイメージの「定年退職後に家でゴロゴロしている人」と、上記スタイルの生活の人

資金面と生活の彩りの面において、どちらの方が幸せそうか、言うまでもないかと思います。

資産形成以外に準備すること

好きな仕事が出来るように、勉強や経験をしておく

上記のようなスタイルのなかの「好きな仕事に就くこと」や「ブログなどのストック性の高い収入を得る」のは、一朝一夕で出来るわけではありません

リタイアしてから、知識や経験がゼロからスタートというのは効率が悪いですし、もし会社を辞めたと同時に大不況に見舞われ、理想とする仕事も出来ない、という状態では目も当てられません

ですので、資産形成と同時進行で準備をして、知識や経験を育てていく必要があります

興味のあるその業について勉強や経験をしておいたり、出来れば既にその業である程度収入を得ている状態が良いです。

副業として収入を得ていれば、資産形成のスピード自体も速まります。

早期リタイアの理想とする生活を予め練っておく

上記スタイルを実施しても、自分が楽しいと思わなければそれは不幸な早期リタイアになってしまいます

結局は自分の求めるスタイルが良いわけで、最初にも記載したとおり、自分にとってどのような生活が理想なのか。

それを先に熟考し、そこを目指して準備していくべきでしょう。

少なくとも、資産だけを貯めておけば良い、というわけではありません。

そのためにも、自分はどのような人生を送りたいのか。

改めて自分の気持ち、人生を俯瞰して考える必要があるかと思います。

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