投資をするにあたって先ず決めるべき内容は、何に投資をするかでした。
投資の種類
株式、債権、REIT(不動産)、コモディティ。
株式と債券の簡単に特徴を挙げると、
メリット | デメリット | |
株式投資 | リターンが大きい | リスクが大きい |
債券 | リスクが小さい | リターンが小さい |
また、株式投資といっても、日本株、外国株。
個別株か投資信託やETFか。
インデックス運用かアクティブ運用か。
選択肢が多くて悩みそうですが、僕は「米国高配当ETF」に主軸をおくポートフォリオとする事としました。
高配当株ETFの魅力
高配当株の定義は厳密にはありませんが、凡そ3%の利回りを超えていれば高配当株と呼ばれます。
投資するうえでの一つの最適解が、米国株のS&P500に連動したインデックスファンド、とよく言われています。100年以上前からの平均リターンは7%とも言われていますし、過去の暴落を経験しながらも現在までには大きなリターンを得ていた、という実績があるインデックスです。
ですが、これは必ず毎年7%ずつ増えるわけではありません。大きく低迷する期間もあれば、大きく上昇する期間もあります。もし、最悪これから目標としている10年間の間、大きく低迷する期間となってしまった場合、年利7%どころか、全く増えないどころか、元本割れの可能性ももちろんあるわけです。
それに対して高配当株投資では、メインが配当金であり、確実に入ってくるわけです(インカムゲインと言います)。もちろん減配や無配リスクがありますが、それは1銘柄やわずかな銘柄に投資するのではなく、多数の銘柄に分散投資する事でリスクが軽減します。また、〇〇ショックといった暴落時であっても、配当金は株価ほど大きく下がらない、という特徴もあります。その意味では安定性が高いのです。
そして何より、投資により生活が楽になっていく、というメリットが大きいです。株価の利ざやで稼ぐ(キャピタルゲインと言いますが)場合、先ほど述べたとおり、もしかしたら10年間も投資していたのに全く増えていない、もしかすれば減っている、という可能性もあるのですが、高配当株投資の場合投資した金額に応じた配当金が得られるため、投資した分安定して増えていくのです。
これまでの経験上、インカムゲインよりキャピタルゲインの方が最終的にはリターンが大きい、と言われているのですが、僕にはこのインカムゲインである高配当株投資の方が性に合っていると思いました。
日本株か米国株か
住み慣れている日本株に投資をする。何も考えなければ通常こうなると思います。しかし、日本株のデメリットとして
・人口が減少している日本において成長が見込めない。
・昔からの終身雇用制度により良い人材が集まりにくく、結果成長が見込めない
といった点があります。
それに対し、米国株はその逆で、人口増加も見込め、日本とは違い実力主義の企業が多く、その点米国株の方が今後の成長も見込めます。
ただし米国株にもデメリットがあります。
・為替リスクがある。
・米国と日本の両方で課税がかかる「二重課税」
為替リスクは、円安・円高により、もし貰える配当米国ドルが同じだったとしても、日本円では金額が上下してしまう事です。もちろん貰える時点で円安であればより多くの日本円としてゲットできるわけですが、その逆の可能性もあるため、安定性が下がる、という事です。
二重課税について、米国では配当に対して10%の税金が引かれ、そこから更に日本で20.315%の税金がかかります。2重にかかり、損してしまうわけです。ただしこれについては、確定申告をする事で「外国税額控除」の適用を受ければ、実質米国での課税分が軽減されます(ただし、あくまで控除になるので、そもそも所得が少ない人では全額取り返せない場合もあります。)。
これらを勘案すると、それでも僕は米国株の方がメリットが大きいと思い、米国株に比重を置いたポートフォリオにしようと考えました。
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